AI
投稿日時:2015-06-01 12:58:21
近年、人工知能(AI)が著しい発達をとげています。
表向きにはロボット技術が大きく発達しているように見えるのですが、その実、それを支えているのはAIの発達になります。2012年に、人工知能分野における革新的な技術発展が有り、それに伴って、AIに携わる分野も大きく発展することになったのです。
その革新的な技術発展というのが、AIによる“概念の理解”でした。AIに概念を理解させることは、AI研究史上最も難しい課題だとされてきましたが、2012年にトロント大学が学習プログラム「ディープラーニング」を開発したことにより、その問題は解決され、AI研究は大きく進展することとなりました。
これによりAIは、自分で物事を考え学習する機能と、それを概念として理解する機能を得るに至ったのです。つまり、AIは人間の頭脳とほとんど同じ働きをすることができるようになりました。あとは、半導体がより発達すれば、数十年後には人間と同等か、それ以上のAIを作り出すことができると言われています。
ただし、AIが社会を闊歩するのは未来の話というわけでもありません。既に、AIの社会進出は始まっているのです。実は、私たちの身近なところにも、こうしたAIは使われ始めているんです。
例えば、日本の三井住友銀行が、IBMのAIである「ワトソン」をコールセンターに導入すると発表したのは記憶に新しいです。ワトソンはコールセンターにかかってきたお問い合わせ内容を判断し、それに対する回答を即座に提示することで、コールセンターのスタッフの業務を助けます。しかも、情報を蓄積し学習するので、正答率が徐々に上がっていくというのも凄いところです。
このように、AIが私たち人間の仕事をサポートしてくれる時代はもう来ているのです。AIが私たちと肩を並べるようになれば、社会の様々な問題が解決されるようになるでしょう。そして、人類史上最も加速度的な経済発展を経て、数十年後には、私たちの想像も及ばなかった世界が広がっていることでしょう。